システムトレードに対応したFX業者

厳しいチェックをクリアした2,000本に及ぶシステムを提供

システムのロジックを非公開にするクローズ型に積極的に取り組むFX会社のサービスとしては、FXCMジャパンの「シストレステーション」やひまわり証券の「エコトレFX」などが挙げられる。

 

このうち業界他社に先駆けてスタートしたFX業者、FXCMジャパンの「シストレステーション」は、完全自動システム取引プラットフォームとしてイスラエルにあるリテール向け金融システムソフト会社Tradency社のミラートレーダーシステムを投資家へと提供。 2,000本にも及ぶシステムは、通貨ペアがシステムによって固定されており、ロジックが非公開であるために中身が不透明だが、「システムステーションで提供しているシステムは、いずれもTradency社の厳しいチェックをクリアしたものばかりです。このおよそ2,000本のシステムの中からお客様のベストなシステムを選択してもらっています」とFXCMジャパンカスタマー・サポート部は説明する。

 

もう一方のひまわり証券の「エコトレFX」も、仕組みは「シストレステーション」と似ている。システム本数は約100種類で、その中から選ぶだけで自動売買が始められる。売買システムの運用と発注はサーバー上ですべて行われるため、特別なソフトや専用パソコンを用意する必要はない。パソコンの電源を切っていても自動的に売買が行われるので消費電力の節約ができる。

 

なお、ミラートレーダーはスプレッドが異なるので、注意が必要。
参考:http://www.mirror-fxsystemtrade.com/2013/08/post-2.html

 

優秀才トレーダーの取引手法をりーズナブルなコストで導入

あらかじめ定められた売買ルールに従って機械的に取引していくことで、人為的なブレをなくすシステムトレード。FXの世界でこれほどまでに普及した要因のひとつには、24時間取引が可能なことが挙げられる。仕事中でも、就寝中でもFXトレードは可能なため、日本時間の深夜が中心時間の米国市場にも参加できる。自分でシステムを開発するほか、システムを購入するのであれば、優秀なトレーダーの取引手法を比較的リーズナブルなコストで導入でき、例えばヘッジファンドが手掛けるような人間には不可能な超短期発注にも個人投資家が取り組める。

 

「一昔前までは機関投資家など金融のプロ向けのシステムでしたが、ITの進歩によって取り組みが容易になり、個人投資家の間にも広まっていきました。世界的に有名なシステムであれば何万人もユーザーがいるのではないでしょうか」とシステムトレード開発ベンチャーは分析する。

 

各社の状況はどうか。「トラリピ」が各種媒体で紹介されるマネースクウェア・ジャパンは「当社を選ぶ一番の理由は『トラリピ』が利用できるから。当社のほとんどのお客様が『トラリピ』を利用しています」と話す。 ユーザーフレンドリーな機能が投資家の支持を集めるFXCMジャパンはどうか。「当社には裁量トレード用のプラットフォーム『トレーディングステーション』があり、『シストレステーション』の倍の利用者がいます。しかし、裁量トレードで壁にぶつかり、シストレステ一ションに活路を見出そうと流れてくる利用者は増えています」

予感損失を逆算することで取引をコントロールする

システムトレードを導入したからといって必ず勝てるわけではない。自動発注機能にも同様のことがいえる。マネースクウェア・ジャパンも「『トラリピ』は自動的に売買を繰り返す便利なシステムですが、すべてがお任せというわけではありません」と指摘する。重要なのは、あらかじめリスクを逆算する、つまりいくらまでの損が許容できるのかしっかり考えてからトラリピを設定することが求められている。

 

システムの得手不得手に言及するのは、FXCMジャパンだ。「当社の調査でもシステムトレードの導入で勝つ確率は上がったものの、100%勝てるわけではありません。それぞれのシステムには得意な局面と苦手な局面があります」と強調する。システムトレードで思わぬ落とし穴にはまるケースもある。機械的に売買していくシステムトレードだが、最終的な判断は人間に委ねられる。そのためシステムトレードをはしめたものの、負けが続くと疑心暗鬼に陥り、裁量トレードに戻してしまうという本末転倒な結果を招くこともある。

 

こうしたトラップ(罠)にはまらないためにも、システムトレードの弱点を理解し、補う方法を取り入れるのが重要になるだろう。「一定の水準まで負けが込んだら、もう一度システムを見直すなどの自分ルールを前もって立てた方が良い。裁量トレードは大半の人が買いポジションから入りますが、システムトレードの場合は買いか売りかはシステムが判断します。裁量トレードとシステムトレードを組み合わせることで、お互いの弱点を補うことができるでしょう」とFXCMジャパンはアドバイスする。

 

急激な変動局面に弱いなど、システムトレードにも不得意なケースはあるため、時には投資家サイドで裁量トレードかシステムトレードかを判断することも必要になる。それぞれのシステムの特徴を把握し、上手に組み合わせることが勝率を上げるポイントになるだろう。

 

為替レートのターニングポイントで判断を間違えると、そのツケは自分で払わなければならない。そういう意味では個人投資家自身のリテラシーを伸ばすことが重要だ。マネースクエア・ジャパンも「魚釣りに例えると、FX業者は投資家に対して相場が上がるか下がるかといういわゆる魚を与えるのではなく、個人投資家向けのセミナーなどを通じて自分の考えで資産を殖やしていくやり方、つまり魚の釣り方を伝えることが大切」と言い切る。

 

時に人の投資判断を狂わず感情を取り除いたシステムトレード。しかし、順張り型や逆張り型、ブレイクアウト型など、それぞれ性格の異なるシステムの中から選択し、設定するのは投資家自身の裁量に委ねられている。どの大□をそろえる「どの局面に対応できる万能なシステム」は存在しないことから、あくまでも裁量トレードの弱点を補うツールとして、最低限の知識と責任を持って付き合うべきだろう。 

 

FX初心者のための入門サイト。FXを始める投資家おすすめのサイトをご紹介。

独議会が欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充法案を可決したことにより、一先ずギリシャ不安は和らいだ格好となり、堅調なスタートが期待される。また、9月期末となることからドレッシング買いに対する期待感も下支えとなるだろう。また、日銀による為替介入への思惑もくすぶっている状況である。欧州債務問題への根強い不安感や中国の景気減速懸念などがくすぶるものの、FXでは売り込まれていたユーロや輸出関連など景気敏感セクターに対する日本株の買戻しが意識されそうである。